「健康のために走り始めたら、膝の内側が痛くなった」。淀川の河川敷を走る30〜40代のランナーから、この相談をよく受けます。大阪・西中島南方の膝痛専門整体「Noah Body Condition」の長山です。理学療法士としてリハビリに10年携わってきましたが、走り始め・再開組の膝の内側の痛みで真っ先に疑うのが、鵞足炎(がそくえん)です。
鵞足炎とは|膝の内側「やや下」が痛むのがサイン
鵞足とは、太ももの内側から膝へ伸びる3つの筋肉(薄筋・縫工筋・半腱様筋)の腱が集まる場所のこと。膝のお皿の内側、指2〜3本ぶん下あたりに付着しています。腱の並びがガチョウの足に似ていることが名前の由来です。
この部分が繰り返しの摩擦や引っ張りで炎症を起こした状態が鵞足炎。特徴は、関節そのものではなく「膝の内側のやや下を押すと痛い」こと。走った後や階段の下り、あぐらから立ち上がる瞬間にズキッとくる方が多い印象です。
変形性膝関節症との違い
同じ「膝の内側の痛み」でも、変形性膝関節症は関節の隙間、鵞足炎は腱の付着部の痛み。押して痛い場所が数センチ違います。レントゲンで「骨は問題なし」と言われたのに内側が痛い——そんなケースでは鵞足炎が隠れていることが少なくありません。
鵞足炎になりやすい人|働く世代に多い4パターン
①急に運動量を増やした人
いちばん多いのがこのタイプ。健康診断の数値をきっかけに走り始めた、ジムでスクワットを始めた、休日だけ一気に長距離を走る——。腱の許容量を超えたぶんが、そのまま炎症として返ってきます。
②ランニング・水泳などの反復動作
ランニングの着地や平泳ぎのキックは、鵞足に繰り返しストレスがかかる動き。フォームに崩れがあると、同じ場所に負担が集中し続けます。
③内もも(内転筋)が硬い人
デスクワークで座りっぱなしの方は、股関節まわりが硬くなりがち。内転筋やハムストリングスが硬いと、鵞足の腱が常に引っ張られた状態になり、少しの運動でも炎症を起こしやすくなります。
④O脚・X脚など下肢のアライメント
膝が内に入るフォーム(ニーイン)や脚の軸のねじれがあると、着地のたびに鵞足へ余計な牽引が加わります。変形性膝関節症でO脚が進んだ方にも合併しやすい症状です。
当院での改善アプローチ|「休んで再発」を断ち切る
鵞足炎は、安静にすれば一度は落ち着きます。ただ、走り始めるとまた痛む。原因になった体の使い方が残っているからです。当院では次の4つを組み合わせます。
①炎症を落ち着かせる手技
痛みが強い時期は、鵞足部への負担を減らすことが最優先。周囲の筋緊張をゆるめ、炎症部位への牽引ストレスを減らしていきます。
②内転筋・ハムストリングスの柔軟性改善
腱を引っ張り続けている「元」を緩めます。仕事の合間にできるストレッチも、デスクワークか立ち仕事かに合わせてお伝えします。
③お尻の横(股関節外転筋)の強化
着地で膝が内に入るのは、多くの場合お尻の横の筋力不足。ここを鍛えると膝のブレが減り、鵞足への負担軽減が期待できます。
④ランニングフォーム・動作の修正
実際の動きを見て、着地位置や体幹の使い方を修正します。「痛みが引いたら終わり」ではなく、再発しにくい走り方まで持っていくのが目標です。
まずは「押して痛い場所」を確かめてください
膝の内側やや下を指で押してみて、ピンポイントに痛むなら鵞足炎の可能性があります。強い腫れや熱感、外傷直後の痛みは、まず整形外科の受診を。「画像は異常なし、でも走ると痛い」という方は、当院の出番です。
Noah Body Conditionは西中島南方駅から徒歩圏、新大阪からも1駅。淀川区で働く方・走る方が仕事帰りに通いやすい立地です。初回は¥4,980で、動作の評価から原因の説明、セルフケアまで行います。ご予約・ご相談はLINEからどうぞ。
参考文献
- 日本整形外科学会 鵞足炎. https://www.joa.or.jp/
- Alvarez-Nemegyei J, Canoso JJ. “Evidence-based soft tissue rheumatology IV: anserine bursitis.” J Clin Rheumatol. 2004. PMID: 17043497
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この記事を書いた人

長山 航大(理学療法士)
整形外科クリニック勤務後、膝痛専門整体として独立。リハビリ10年の経験を活かし、大阪・西中島南方で膝痛の根本原因を追求する施術を行う。Noah Body Conditionセラピスト。