この記事は、膝が痛くて「温めればいいのか、冷やせばいいのか」迷っている方に向けて書きました。
「痛いから冷やした」「とりあえずお風呂で温めた」——どちらも、タイミングを間違えると逆効果になります。実際、来院される方の多くが判断を間違えていて、症状を長引かせているケースに遭遇します。
リハビリ10年の理学療法士が、温める・冷やすの正しい判断基準を、素人でも迷わない形で解説します。

監修:長山 航大(理学療法士)
Noah Body Condition 院長|リハビリ10年|膝痛改善実績2,500人以上
「動きが変われば人生が変わる」をコンセプトに、運動療法特化の整体を大阪・西中島南方で運営。
📋 この記事でわかること
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71歳で屋久島へ
前十字靭帯再建
30年後の60代女性
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フルマラソン復帰
半月板損傷の
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マチュピチュ踏破
保存治療中の
60代女性
この記事の内容
結論:急性期は「冷やす」、慢性期は「温める」
超シンプルに言うと、こうです。
- 急性期(1週間以内・腫れ・熱感あり) → 冷やす
- 慢性期(1週間以上・腫れも熱感もない) → 温める
判断を間違えると、急性期を温めて炎症悪化、慢性期を冷やして血流悪化でこわばり増強という逆効果になります。
急性期(冷やすべき)の見分け方
以下のサインがあれば急性期です。迷わず冷やしてください。
- 痛めてから1週間以内
- 膝が腫れている(反対側と比べて明らかに膨らんでいる)
- 熱感がある(触ると熱い)
- 痛みが鋭く、ズキズキする
- 少し触れるだけでも敏感に痛む
この時期に温めると炎症反応が促進され、腫れや痛みが悪化します。お風呂の長湯・温湿布・マッサージも避けてください。
慢性期(温めるべき)の見分け方
以下に該当すれば慢性期。積極的に温めましょう。
- 痛みが1週間以上続いている
- 腫れも熱感もない
- 動き始めにこわばる感じがある
- 冷えると痛みが増す
- 朝や雨の日に痛みが強い
慢性期は血流が悪く筋肉がこわばっている状態。温めて血流を改善することで、こわばりと痛みが和らぎます。
患者さんからよくある誤解
誤解1:「痛ければ冷やす」
これが一番多い誤解です。急激に痛めた直後でなければ、冷やすと血流が悪化して逆効果になります。慢性的な膝痛を冷やし続けて悪化させた方を、何人も見てきました。
誤解2:「お風呂で温めたら悪化した」
これは急性期に温めてしまったケース。腫れや熱感があるときはお風呂は避け、シャワー程度にとどめましょう。
誤解3:「湿布は冷やす用と温める用で効果が違う」
一般的な湿布は、温冷ともに皮膚表面の感覚が変わるだけで、深部の温度はほぼ変わりません。消炎鎮痛成分での鎮痛効果が主です。温感・冷感は好みで選んで問題ありません。
正しい冷やし方・温め方
冷やし方(急性期)
- 氷嚢または保冷剤をタオルで包む
- 15〜20分間当てる
- 1日3〜4回まで
- 直接肌に当てない(凍傷の恐れ)
温め方(慢性期)
- 入浴(湯船に10〜15分)
- 蒸しタオルや温熱パッド(20〜30分)
- 動かして温める(軽いストレッチ・ウォーキング)
温め・冷やす以外にできること
温冷管理はあくまで対症療法です。根本的に痛みを改善するには、痛みを作っている動きのクセにアプローチする必要があります。
2週間以上温冷ケアを試しても変化がない場合、動きに問題がある可能性が高いです。
よくある質問(FAQ)
Q. 急性期と慢性期の境目がわかりません
A. 目安は発症から1週間+腫れ・熱感の有無です。両方なければ慢性期と考えて温めて問題ありません。迷う場合は冷やしてから判断するのが安全です。
Q. お風呂には入ってもいいですか?
A. 急性期(腫れ・熱感あり)はシャワーのみ。慢性期は湯船に浸かって温めてOKです。
Q. 冷感湿布を貼れば「冷やしている」ことになりますか?
A. いいえ。湿布は皮膚感覚を変えるだけで、深部温度はほぼ変わりません。冷やす目的なら氷嚢や保冷剤を使ってください。
この記事のまとめ
この記事のまとめ
- 急性期(1週間以内・腫れ・熱感あり)は冷やす
- 慢性期(1週間以上・腫れなし・こわばり)は温める
- 「痛いから冷やす」は誤解。急激な痛みでなければ温めた方が良いケースが多い
- 湿布の温感・冷感は感覚的なもので、深部温度はほぼ変わらない
- 2週間以上温冷ケアで変化がなければ、動きの問題を疑い専門家に相談を
この記事を書いた人

長山 航大(ながやま こうだい)
理学療法士 / Noah Body Condition 院長
総合病院で10年間リハビリテーションに従事し、整形外科疾患からスポーツ障害まで幅広い患者を担当。大阪・西中島南方で膝痛専門整体院「Noah Body Condition」を開業。
「膝の痛みは動きの問題」という信念のもと、運動療法に特化したアプローチで2,500人以上の膝痛改善を実現。71歳の屋久島登山復帰、半月板損傷からのフルマラソン完走など、諦めていた夢を取り戻す患者を多く輩出している。
参考文献
- Bleakley C, McDonough S, MacAuley D. “The use of ice in the treatment of acute soft-tissue injury: a systematic review of randomized controlled trials.” Am J Sports Med. 2004. PMID: 14754744
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この記事を書いた人

長山 航大(理学療法士)
整形外科クリニック勤務後、膝痛専門整体として独立。リハビリ10年の経験を活かし、大阪・西中島南方で膝痛の根本原因を追求する施術を行う。Noah Body Conditionセラピスト。